小物・ステーショナリー・その他
個性的な作品が集まっているカテゴリー。
小物なので、ノベルティ向けのものも多いです。
東北からの贈り物 ■山本 和宏
茶の世界においてはどの用具も箱にしまわれています。その理由は保護とともに「中身を引きたてる」ということが箱の用途となったからです。
結婚指輪を渡す際に使われる箱は「保護」という観点のものがほとんどなので、今回は「中身を引き立てる」ということをしっかり考えました。そしてこれにより、売る人、作る人、指輪をあげる人、もらう人皆が「幸せ」になることを目指します。
震災以降、そばにいる人を探すために結婚紹介所に登録する人が増えたそうです。
「結婚」という一番強い絆で結ばれる際にこの箱が使用されれば、東北のものが二人を繋ぐことになります。
「入れもの」から「繋ぐもの」へ箱の意味を変える作品です。

うるとらまんまる ■斉藤 克雄
端材を利用したストラップです。
東北(日本)各地、それぞれの山にそれぞれの木々があります。
そんな各地域の木材の端材を利用して、「なんだかホッとするようなもの」を考えました。普段手にすることの多い携帯電話や鍵に付けて、木の感触を感じてもらえればと思います。
作り方も簡単で、丸棒をカットし穴を開けるだけのものです。高齢者の方や福祉施設などでも作れると思います。ひとつひとつ、ペーパーをかけて愛情を注いだ分、手にする方にも温かい気持ちが伝わるものと考えています。

ミライエ ■古地 秀行
ミライエは日の丸の焼き印が押された絵馬である。
津波で流され使用されなくなってしまった木たちが日の出のように昇り、みんなの願いを乗せて未来へ向けて発信していくためのものである。過去のつらい記憶を未来への希望に変えていこう。

PIECE TAGS(ピース タグ) ■勝木 知寛
この木のピースタグはすべて同じ形をしていて、どのピースタグとも繋がります。
そしてドッグタグとしての機能があり、自分の存在を確認することができます。
この素材である木は種類・特性・木目・色など同じ物が2つ存在しません。
人も同じく、国籍・生まれてきた環境・性格などみんなそれぞれ違うはずです。
この木のピースを人と捉えてください。
そしてこのピースタグにより、まず自分の存在を再確認してください。
私たちは繋がることができます。できるはずです。
木をつかったこのPIECE TAGSで相手を気づかってみてください。
そしてこのONE PIECEが繋がり広がり、ONE PEACEになれるように。

n e n - r i n g 東北の材を身に着けるファッションリング ■野村 恒司
『刻んできた「これまで」を、「これから」へ』というメッセージを込めたファッションリングです。木の成長の痕跡である年輪の美しさをそのまま指輪のベースデザインとした、日本らしい紅と白のペアデザインです。さらに、木材の上質な香りや質感に直接触れ、変化していく木製ならではの風合いを身近に感じてもらえます。これまでが刻まれた木製の指輪に思いを込めて、これからを担う人々へと託してみませんか?

おふろのつみき/おふね ■小島 寿
【たててかわかそう】
おふろで遊ぶ木の積み木。遊んだ後、子供が自分で乾かし(かたづけ)ます。4種類の木の船で構成してあり、単体でお風呂に浮かべたり、湯船の中で積み重ねて遊びます。“ 乾きやすい”ということを大切にデザインしており、一面を曲面にして接地面を極力少なくしました。遊び終わった後に湯船のフチ等に並べて乾かしてください。
積み木の数が多いと集中力が無くなり、乾かす(かたづける)ことが嫌になり飽きてしまいます。お風呂上がりに“子供が自分で並べて乾かせる数”として少なめの4個にしました。
デザインのバリエーションとして、動物や魚等も増やせます。

to fill… ■三野 彰大
東北の木材を使った、木目だけのパズルです。
木目は全て表情が違うので文字通り、世界で一つのパズルです。
友達、兄弟、親子…誰かと同じ時間を共有できる事はとても幸せで、暖かい時間です。
そんな時間をデザインの力で手助けしたいという思いで、考えました。

杉マグネット ■神谷 修作
木目、それは木それぞれ違う個性です。日がよくあたる場所、地面が急斜面な場所、環境で木目も変化していきます。
そう思うと愛着がわきますね。
どんな場所で育ったか想像しながら木目を揃えてみて下さい。

Map Clip ■野崎 史人
東北地方復興への思いをダイレクトに各都道府県のシルエットで表現した木製のクリップのセットです。
工房や小さな会社でも生産可能です。商品自体も小さいので、まとまったロットの木材でなくとも製造できます。
素材となる木材は特に選定せず、間伐材や端材等、さまざまな木材を使用することによって逆にこの作品の風合いを広げることができます。
一般小売等はセット売りが基本となりますが、一個ずつの商品とし、表面に印刷等をすることによって、土産物やノベルティとしての展開が可能です。

circle match ■NOTE(ノート)青木大輔/樋口太郎/松林幸秀
circle matchは森のサイクルを体験するように、楽しむマッチ。
かつて日本の森は、手をかけ「植える→育てる→収穫する→上手に利用する」ことで、環境と経済の好循環を保っていました。
しかし現在は、ただ漠然と安い外国製の木材を消費し、日本の森を使わずにきました。
そこでマッチを通して、このサイクルを少しでもイメージしながら使うことで、もっと木一本一本に愛着を持って使えるのではないかと考えました。
マッチに付加価値をつけ、多くの人に使用してもらうことは、森林資源の豊かな東北に雇用の場を増やし、きっと笑顔をもたらせてくれるはずです。
circle matchから始まる笑顔の環。そんな環が出来ることを、この作品に期待します。

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