デザインコンペ入賞作品
今回のデザインコンペでは、優秀賞3点、部門賞5点、佳作1点が選出されました。
そのうち部門賞は企業ノベルティ部門と、野球・サッカーグッズ部門がダブル受賞でしたので、計8点の試作を行いました。作者のコンセプトとデザイン画、試作の写真を掲載しています。
優秀賞 木のタイピン ■橋本 崇秀、鈴木 仁
ノベルティグッズとして、木でタイピンを作りました。レーザーカットされたスリットでネクタイを留めます。
正面に企業ロゴ等をレーザーで刻印し、ノベルティグッズとして使用します。
金属製のタイピンと異なり、シンメトリーの形状をしていますので、ロゴが気になる方でも反転させれば無地のタイピンとして使用することができます。
アイデアの元は、実は割り箸です。
"なるほど、確かに割り箸はモノを挟める"
そこに気付くと、思わず微笑んでしまう発想の転換グッズです。

優秀賞 me-mo-ku(メモク) ■小針 淳志
復興のシンボルである“一本松”をモチーフに、杉の経木によるメモ用紙(木)と鉛筆の提案。
一本松を鉛筆にみたて、メモ用紙を束ね 鉛筆スタンドを兼ねることで自立し、復興のシンボルを想起できる。

優秀賞 木のオーナメント ■江上 功
東北で生まれたものが、みんなの暮らしにあたたかみをあたえる製品へ。
様々な形の木板を組み合わせてつくる、木製のオーナメント。
例えば、誰かのお部屋に、かわいらしさや、飾る楽しさを与えたり。
例えば、街をにぎやかで豊かな気持ちにするクリスマス装飾の、一要素になったり。
東北という場所で生まれた材料と仕事と製品が、そういった、あたたかで、やわらかくて、たのしい、
暮らしを彩る、木のプロダクツになってほしいと思います。

部門賞(一般小物) 未来への一輪挿 ■山極 博史
塩害を受けた木を利用した一輪挿しです。
ある程度のコストでできるもので、どこの家庭にも気軽に取り入れることができ、より多くの方の手に渡り、復興へ繋がるアイテム。
ろくろ加工にてできるデザインとしています。
ろくろ加工によりできた新しい部分はこれからの明るい未来を示し、材の一部はそのままの状態で残し、起こった出来事を忘れず今後に生かす。という意味を込めています。

部門賞(一般家具) キグミ ■市根井 立志
簡素な道具で組立てのできる、キット式の家具。
大小、様々なクサビを老若男女に例えて、皆の役割で、支え合い、共同で作り上げる復興の縮小モデル。
クサビに入れたスリットは、カードを差し込む為のものであり、ひとつの部材に複数の機能を持たせる考えを軸にした家具である。

部門賞(東北お土産) オキアガリコボシ ■中谷 昭子
・起き上がり小法師は福島県会津地方の縁起物、玩具の一つです。何度倒しても起き上がる事から「七転八起」という精神の意味を持っており、まさに東北地方全体が大きな困難にありながら、立ち上がって前に進もうとしている精神が現されています。
・杉の香りを放つ芳香剤として使え、お土産に最適です。
ネーミングは海外の消費者も視野に入れて、カタカナ、英語の両表記にしました。カラーは国旗の配色を参考にしています。
・サイズ展開も可能
※応募作品では着色していますが、「無垢のままで目だけ入れる仕様がいい」という審査により、試作は着色していません。

部門賞(企業ノベルティ/野球・サッカーグッズ)  東北材 音と景色のカスタネット ■黒木 太介
やわらかい針葉樹でできたカスタネットの音色は、やわらかく落ち着いた響き。
やわらかいので、小さな子供にもやさしいです。
また、硬い木や樹脂のものと比べて、響きすぎず、一般家庭で子供が遊んでも、隣家への影響も少ないです。
カスタネットとして使わない場合は、カードスタンドとしても使えます。
ポストカードやメッセージカードをさして、お部屋に飾ることができます。
子供のおもちゃとして、企業ノベルティとして、おみやげならポストカードなどと一緒に、また、野球やサッカーの応援グッズ兼お気に入りの選手の写真を立てるのにも。
やさしく力強い東北の木が、いろんな目的で魅力を発揮します。

佳作 和柄コースター ■小粥 千寿
日本を代表する木、杉の板材に日本の伝統柄をエンボス加工したコースター。
杉材の柔らかさを生かした加工とデザインです。
エンボス加工なので、インクや塗料を使用せず、水滴もよく吸い取り、最終的に廃棄する時にも100%土に還ります。

※提案ではエンボス加工とありますが、実際はレーザー加工となります。